レジリエンス研修とは?必要性や目的、実施するメリットや身につくスキルを解説

ストレス社会と言われる現代。企業にとって社員のメンタルヘルス対策は重要な課題です。

そこで本記事では、レジリエンス(逆境への適応力)を高めるレジリエンス研修の必要性や目的、実施による具体的なメリットについて詳しく解説します。

社員のストレス耐性を強化し、パフォーマンスアップを図るヒントが満載ですので、ぜひご参考にしてください。

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レジリエンスとは

レジリエンスとは、逆境やストレスに直面した際に、それを乗り越えて適応していく力のことを指します。困難な状況に直面しても心が折れることなく、柔軟に対応できる能力だと言えます。

現代社会は変化のスピードが速く、様々なストレス要因が存在するため、レジリエンスを高めることが非常に重要です。レジリエンスが高い人は、ストレスに打ち勝ち、困難を乗り越えて成長することができるでしょう。

レジリエンスの意味について理解を深めたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

レジリエンスとは?ビジネス上の意味や使われ方を解説

レジリエンス研修とは

レジリエンス研修とは

レジリエンス研修とは、個人のレジリエンスを向上させるための研修のことです。ストレスへの対処法やコミュニケーションスキル、感情コントロールなどを学ぶことで、困難な状況でも適応力を発揮できるようになることを目的としています。

近年、社員のメンタルヘルスの維持・向上を目的として、多くの企業で導入されるようになりました。

レジリエンス研修では、ストレスのメカニズムや自己理解、ストレスマネジメントの手法などを学びます。

レジリエンス研修の必要性

現代社会では、働き方の多様化やグローバル化により、ストレスを感じる機会が増加しています。

また、長時間労働やハラスメント、人間関係の問題など様々なストレス要因が存在しており、メンタルヘルス不調を訴える社員が増えています。

このような状況の中で、社員のメンタルヘルスを維持・向上させることは、企業にとって喫緊の課題だと言えるでしょう。

レジリエンス研修を導入することで、社員のストレス耐性を高め、メンタルヘルス不調を予防することが期待できます。

レジリエンス研修の対象者

レジリエンス研修は、基本的にはどのような職種・役職の社員でも受講することが可能です。

ただし、特にストレスを感じやすい営業職や管理職、また、メンタルヘルス不調を抱えている社員には、優先的に受講してもらうことが望ましいでしょう。新入社員研修の一環として取り入れている企業もあります。

レジリエンスは、誰もが身につけるべき大切なスキルであるため、全社的な取り組みとして実施することが効果的です。

レジリエンス研修の目的

レジリエンス研修の目的

レジリエンス研修の主な目的は、以下の3点です。

1. 社員のメンタルヘルスの維持・向上

2. ストレス耐性の強化

3. パフォーマンスの向上

社員が自身のストレスと向き合い、適切に対処できるようになることで、メンタルヘルス不調を予防できます。また、レジリエンスを高めることで、困難な状況でも力を発揮でき、パフォーマンスの向上につながります。

これらの目的を達成することで、個人の成長はもちろん、組織全体の生産性アップにも寄与するでしょう。

レジリエンス研修を実施するメリット

レジリエンス研修を実施するメリット

レジリエンス研修を導入することで、社員のストレス耐性やモチベーション、パフォーマンスの向上など、様々なメリットが期待できます。

ここでは、レジリエンス研修を実施することで得られる具体的な効果について詳しく解説します。

ストレス耐性が上がる

レジリエンス研修では、ストレスへの理解を深め、対処法を学びます。自分なりのストレス対策を身につけることで、ストレス耐性を高めることができるでしょう。

ストレス耐性を高めることで、ストレスフルな状況でも冷静に対応できるようになり、心身の健康維持につながります。

また、困難な課題にも粘り強く取り組めるようになります。

モチベーションを高められる

ストレスをコントロールできるようになると、仕事に対するモチベーションも向上します。レジリエンス研修を通じて、自己効力感や自己肯定感を高めることで、前向きに業務に取り組めるようになります。

自分の強みを活かし、弱みを克服していく力を身につけることで、仕事へのやりがいを感じられるでしょう。

パフォーマンスが向上する

レジリエンスを高めることで、外的要因に左右されず、本来持ち合わせているパフォーマンスを発揮できるようになります。

ストレスによる心身の不調を防ぎ、集中力を維持することで、業務の質や効率を高められるでしょう。

また、レジリエンスの高い社員は変化に適応しやすく、新しい課題にも果敢に挑戦できます。その結果、組織全体のパフォーマンス向上が期待できます

営業力が強化される

営業職は、顧客との交渉や目標達成のプレッシャーなど、ストレス負荷がかかりやすい職種です。

レジリエンス研修を実施することで、営業職社員のストレスを軽減でき、粘り強く顧客と向き合う力を養うことができます。

ストレスに負けずに、積極的に営業活動を行えるようになることで、営業成績の向上につながるでしょう。

管理職のリーダーシップを高められる

管理職は、部下のマネジメントや業績管理など、高いストレス負荷がかかる立場です。

レジリエンス研修を通じて、ストレスコントロール力を身につけることで、常に冷静な判断や適切な対処ができるようになります。そのため、困難な状況でも部下をしっかりとサポートし、チームを導いていく力を発揮できるでしょう。

チーム全体のメンタルヘルスだけでなく、管理職自身のメンタルヘルス維持にもつながります。

レジリエンス研修で身につくスキル

レジリエンス研修で身につくスキル

レジリエンス研修では、メンタルヘルスやストレス、レジリエンスへの理解を深めるとともに、感情コントロールやコミュニケーションなど様々なスキルを身につけることができます。

ここでは、レジリエンス研修で習得できる具体的なスキルについて詳しく解説します。

メンタルヘルスへの理解

レジリエンス研修では、ストレスとメンタルヘルスの関係性や、メンタルヘルス不調のサインなどを学びます。そのため、セルフケアの重要性を理解し、自身の心の健康状態にも目を向けられるようになります。

メンタルヘルスに関する正しい知識を身につけることで、ストレスへの対処力を高められるでしょう。また、同僚のメンタルヘルス不調にも気づきやすくなります。

ストレスへの理解

レジリエンス研修を通して、ストレスのメカニズムや自分のストレス反応のパターンを知ることで、ストレスに適切に対処できるようになります。ストレッサーを特定し、コントロールする方法を身につけられるでしょう。

また、ストレスが与える心身への影響を理解することで、早期にセルフケアを行えるようになるのです。

なお、ストレスマネジメントのスキルは仕事だけでなく私生活でも役立ちます。

レジリエンスへの理解

レジリエンス研修では、レジリエンスの概念やレジリエンスを高めるためのポイントを学び、困難な状況でも諦めずに乗り越えていく力を養います。

レジリエンスを向上させるためには、ポジティブな思考や柔軟性、問題解決スキルなどが重要だと言われています。これらの要素を意識的に取り入れることで、レジリエンスを強化できるでしょう。

感情コントロールスキル

ストレスフルな場面で感情的になりすぎないよう、自己の感情をコントロールする方法を身につけることで、怒りや不安などのネガティブな感情と上手に付き合えるようになります。

感情をコントロールするためには、自分の感情を認識し、受け止めることが大切です。また、リラクセーション技法やマインドフルネスなどを活用することで、感情をマネジメントできるようになるでしょう。

コミュニケーションスキル

円滑なコミュニケーションはストレス軽減に役立ちます。アサーティブなコミュニケーションや傾聴スキルなどを学ぶことで、人間関係のストレスを和らげることができます。

自分の意見を上手に伝えると同時に、相手の意見にも耳を傾けられるようになることで、建設的な対話ができるようになるでしょう。良好な人間関係は、ストレス軽減につながります。

ヒューマンアカデミーのレジリエンス研修

ヒューマンアカデミーでは、レジリエンスを養う以下のような研修を提供しています。

  1. ストレスマネジメント研修
  2. メンタルタフネス研修

適切な研修を導入することで、研修の効果を十分に得られるでしょう。それぞれの研修内容や目的、効果についてご紹介します。

ストレスマネジメント研修

ストレスによる心身疾患で休職者が相次ぐ昨今、“心の健康”は個人で解決すべき問題ではなくなり、組織全体で取り組むことが求められています。

そこで、ストレスに対する大切な考え方だけではなく、職場で取り組むべき具体策を指導することで、問題が発生することを未然に防ぎます。また、ストレスと上手に付き合うコツを習得します。

生産性の向上のために、予防を浸透させることは、組織にとって必要不可欠なのです。

ストレスマネジメント研修の目的

ヒューマンアカデミーのストレスマネジメント研修の目的は以下の通りです。

  • 落ち込んでもすぐに立ち直れる方法を学ぶ
  • ストレスで悩んでいる職場の仲間の助けになる方法を学ぶ

ストレスマネジメント研修に期待される効果

ヒューマンアカデミーのストレスマネジメント研修で期待される効果は以下の通りです。

  • 難しい仕事に進んで取り組めるようになる
  • 苦手意識を持っていた人との関わりが楽しくなる
  • 落ち込んでも、元の状態に戻る方法を体得できる
  • 周囲がストレスで落ち込んだとしても、対応できるようになる

ストレスマネジメント研修のカリキュラム例

ストレスマネジメント研修のカリキュラム例

メンタルタフネス研修

「失敗したらどうしよう・・・ と考えてしまって、なかなか行動に移せない」

「何度も練習を繰り返しているのに、本番になると力が発揮できない」

「どうやったら自信がつくのか分からない・・・」

多くの方が「分かっているけど、できない」という理由で悩んでいるのではないでしょうか。

解決するには、心のしくみを理解し、効果的な方法で取り組むことが重要なのです。

本研修では、具体的な方法を体系化し、再現できるようにしたものを体験を通してお伝えしていきます。

研修終了時には、本で学習する以上のものを身につけていることを楽しみにしておいてください。

メンタルタフネス研修の目的

ヒューマンアカデミーのメンタルタフネス研修の目的は以下の通りです。

  • 逆境に打たれ強いマインドを構築する
  • 自信をつけて、ストレス対応力を高める

メンタルタフネス研修に期待される効果

ヒューマンアカデミーのメンタルタフネス研修で期待される効果は以下の通りです。

  • 逆境から逃げず、立ち向かうことのできるマインドを構築することができる
  • 落ち込み3秒で、次の行動に移すことができるようになる
  • 日々のストレスを適宜発散し、周りにもよい影響を与えることができるようになる
  • ストレスで落ち込んでいる方に対して、体系的な助言をすることができるようになる

メンタルヘルス研修のカリキュラム例

メンタルヘルス研修のカリキュラム例

レジリエンス研修にお困りですか?

レジリエンス研修は、ストレス社会と言われる現代において、非常に重要な取り組みだと言えます。社員のメンタルヘルスを維持しストレス耐性を高めることで、個人のパフォーマンス向上はもちろん、組織全体の生産性アップにもつながります。

また、管理職や営業職などストレス負荷の高い職種に従事する社員には、特にレジリエンス研修がおすすめです。自己理解を深め、ストレスコントロール力を身につけることで、リーダーシップや営業力を強化することができるでしょう。

レジリエンスは、誰もが身につけるべき大切なスキルです。企業には、社員のウェルビーイングを重視し、積極的にレジリエンス研修を取り入れていくことが求められています。

社員一人ひとりがレジリエンスを高め、困難に立ち向かう力を身につけることで、活力ある職場づくりにつながるでしょう。

この記事を書いた人

ヒューマンアカデミー企業研修編集部

企業研修についてのお役立ち情報や、ヒューマンアカデミーの企業研修の特長などを発信していきます。

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