個人でも企業でも、目標や方向性を示す上でビジョンは重要な役割を果たしています。ビジョンを明確に持つことで、モチベーションの向上や行動の統一、目的意識の共有化など、様々な効果が期待できます。
一方で、全てにビジョンが必要というわけではありません。そういった点も踏まえて、ビジョンの意義と活用方法について解説していきます。
人事-研修担当者300名へのアンケート調査
ビジョンとは?
ビジョンとは、長期的な目標や理想の姿を表すものです。個人やチーム、組織がなりたい姿を簡潔かつ分かりやすい言葉で示したものと言えるでしょう。ビジョンには比較的長期的な時間軸が設定され、5年・10年単位で「どうありたいか」を掲げることが多いようです。
個人レベルのビジョン
ビジネスパーソン一人ひとりでも、ビジョンを持つことは大切です。
自分の将来の理想像や目指す人物像を明確に設定することで、日々の行動に指針が生まれるため、キャリアに軸が生まれるといえるでしょう。
個人のビジョンを言語化すれば、モチベーションの源泉となり、スキルアップや自己実現への原動力にもなるのです。物事に前向きに取り組むことができ、結果として生活の質を高めることにも繋がるかもしれません。
企業レベルのビジョン
企業においては、ビジョンを明確に持つことは、さらに重要視されます。ビジョン=経営理念としているケースもあります。
企業全体の存在意義、大きな目指すべき方向性を明確に示すもので従業員の意思を統一したり、求職者の共感を得て採用に繋げるなどの効果が期待できます。
企業が掲げるビジョンとしては「ヘルスケア分野での革新的なテクノロジーで、人々の健康を守る」などが企業ビジョンの一例です。企業ビジョンを意識することで、社員の行動が一つの方向に向かい、経営の舵取りも容易になります。優秀な人材の確保や顧客満足度の向上にも寄与するはずです。
ちなみに、ヒューマンアカデミーでは「為世為人(イセイイジン、世のため、人のため)」という経営理念を掲げています。
ビジョンを掲げるメリット
組織において、ビジョンを設定することで得られるメリットは、大きな目標をしっかりと持つことで、行動の迷いを払拭することができることといえるでしょう。
ビジョンを共有することで、行動の統一や連携がスムーズになります。さらにビジョンを軸に、現状を振り返り、見直しを図ることも容易になります。
ビジョンが必要ないケース
短期的な目標や小規模なプロジェクトであれば、必ずしもビジョンを設ける必要はありません。
その場合は、ビジョンを立てることで割くべきでないリソースを費やしてしまう可能性があります。たとえば個人の日常生活の中のささいな目標など、ビジョンを設定するまでもないケースは多数存在します。
ビジョンは長期的な視野で行動すべき事柄に対して設定するようにしていきましょう。
まとめ
本記事では、個人やビジネスにおけるビジョンについて説明しました。ビジョンは長期的な目標を明確にし、取り組むべき方向性を示すものです。ビジョンを意識することで、目的意識の共有や行動の統一、モチベーションの向上など、様々な効果が期待できます。
しかし、すべての場合にビジョンを持つ必要はなく、小規模な目標にはそぐわないケースもあります。ビジョンの重みを認識しつつ、上手に活用していきましょう。