新人社員研修カリキュラムとは?作り方やカリキュラムを作るポイントを解説

近年、新人社員の早期離職が深刻な課題となっています。そのため企業は、新入社員が組織に適応し戦力として活躍できるよう、効果的な新人社員研修を実施することが大切です。

そこで本記事では、新人社員研修の目的やカリキュラムの作り方、作成のコツを詳しく解説します。

新人社員の早期戦力化と定着率向上を実現するヒントが満載ですので、ぜひ参考にしてください。

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新人社員研修の目的

新人社員研修の目的

新人社員研修の目的は、新入社員が組織の一員として必要な知識やスキルを身につけ、早期に戦力となることです。社会人としてのマナーやビジネススキルに加え、会社の理念や方針、業務内容を理解することが求められます。

また、同期との関係性を構築し、組織になじむことも重要な目的の一つです。

近年、新人社員の早期離職が課題となっていますが、適切な研修を行うことで、エンゲージメントを高め、定着率の向上につなげることができるでしょう。

新人社員研修にカリキュラムが必要な理由

新人社員研修にカリキュラムが必要な理由

新人社員研修を行う際は、カリキュラムをしっかり設計することが大切です。

カリキュラムが必要な理由として、以下の2つが挙げられます。

  1. 目的・目標に沿った研修を設計できるから
  2. 必要なスキルをバランス良く学べる研修を設計できるから

それぞれ詳しく解説します。

目的・目標に沿った研修を設計できるから

新人社員研修にカリキュラムが必要な理由の一つは、目的・目標に沿った研修を設計できるからです。カリキュラムを作成することで、研修の全体像を明確にし、必要な知識やスキルを体系的に学べるようになります。

また、カリキュラムがあることで、研修の進捗状況を管理しやすくなり、目的・目標の達成度を評価しやすくなるでしょう。

必要なスキルをバランス良く学べる研修を設計できるから

新人社員研修にカリキュラムが必要なもう一つの理由は、必要なスキルをバランス良く学べる研修を設計できるからです。

新人社員に求められるスキルは多岐にわたります。そのため、カリキュラムを作成することで優先順位をつけやすくなり、必要なスキルを過不足なく習得できるようになるのです。

また、座学だけでなく実践的な演習を取り入れることで、学んだことを定着させやすくなるでしょう。

新人社員研修のカリキュラムの作り方

新人社員研修のカリキュラムの作り方

新人社員研修のカリキュラムは、4つのプロセスで作るのがおすすめです。

  1. 社内にヒアリングする
  2. 組織戦略に沿って新人社員研修の目的・目標を設定する
  3. 目的・目標達成のために必要なスキルを洗い出す
  4. 必要なスキルに沿ってカリキュラムを作成する

それぞれのプロセスでやるべきことを、以下で解説します。

①社内にヒアリングする

新人社員研修のカリキュラムを作る際は、まず社内にヒアリングを行いましょう。

各部署の責任者や社員から、新人社員に求める知識やスキル、研修に期待することなどをヒアリングします。

また、過去の新人社員の育成事例や、躓きやすいポイントなども把握しておくと良いでしょう。社内の意見を集約することで、組織のニーズに合ったカリキュラムを作成できます。

②組織戦略に沿って新人社員研修の目的・目標を設定する

社内ヒアリングを踏まえ、組織戦略に沿って新人社員研修の目的・目標を設定しましょう。会社の理念やビジョン、中長期的な事業計画を理解した上で、新人社員に求める人材像を明確にします。

また、研修後に新人社員がどのようなパフォーマンスを発揮できるようになるべきかを具体的に定義することが大切です。

目的・目標を設定することで、カリキュラムの方向性が定まります。

③目的・目標達成のために必要なスキルを洗い出す

新人社員研修の目的・目標が設定できたら、次はそれを達成するために必要なスキルを洗い出します。

ビジネスマナー、コミュニケーション、文書作成、プレゼンテーションなど、社会人として必須のスキルに加え、職種や業務に応じて求められる専門スキルもリストアップしましょう。

スキルを整理することで、研修で扱うべき内容が明確になります。

④必要なスキルに沿ってカリキュラムを作成する

洗い出した必要なスキルに沿って、新人社員研修のカリキュラムを作成しましょう。研修の期間や予算、社内リソースを考慮しながら、適切な研修方法や講師を選定します。

また、スキル習得の難易度や順序を考慮し、無理のない研修スケジュールを組むことが大切です。

座学と実践のバランスを取り、新人社員が主体的に学べるような工夫も取り入れましょう。

新人社員研修を成功させるカリキュラムを作るポイント

新人社員研修を成功させるカリキュラムを作るポイント

カリキュラムに沿って設計した新人社員研修は必ず成功させたいもの。そこでここでは、新人社員研修を成功させるカリキュラムを作るポイントを解説します。

  • アウトプットの機会を設ける
  • 振り返り・フィードバックの場を設ける
  • カリキュラムを詰め込みすぎないようにする

アウトプットの機会を設ける

新人社員研修のカリキュラムを作る際は、アウトプットの機会を設けることが重要です。

講義で学んだ知識を実際に活用し、自分の言葉で表現する機会を持つことで、理解が深まり、スキルの定着につながります。グループワークやロールプレイング、プレゼンテーションなど、様々な形でアウトプットの場を提供しましょう。

また、アウトプットの結果に対してフィードバックを行うことで、さらなる成長を促すことができるはずです。

振り返り・フィードバックの場を設ける

新人社員研修のカリキュラムには、振り返りとフィードバックの場を設けます。研修の各セクションが終わるごとに、新人社員に学びや気づきを振り返らせ、自己の成長を実感させましょう。

また、上司や先輩社員からのフィードバックを通じて、強みや改善点を明確にすることで、更なる成長につなげることができます。

振り返りとフィードバックを継続的に行うことで、新人社員のモチベーションを維持し、研修の効果を高められるでしょう。

カリキュラムを詰め込みすぎないようにする

新人社員研修のカリキュラムを作成する際は、内容を詰め込みすぎないように注意しましょう。

多くの知識やスキルを一度に習得しようとすると、新人社員の集中力が途切れ、学習効果が低下してしまいます。研修の目的・目標に照らして、本当に必要な内容に絞り込むことが大切です。

また、新人社員の習得状況に合わせて、柔軟にカリキュラムを調整する余地を持つことも重要です。無理のないペースで着実にスキルを身につけられるよう、配慮しましょう。

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新人研修カリキュラムにお困りですか?

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新人社員研修のカリキュラム作成は、会社の将来を左右する重要な取り組みです。しかし、社内リソースや知見が不足していると、効果的なカリキュラムを設計することは容易ではありません。

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この記事を書いた人

研修メディア監修者・廣瀬哲人

当メディアの監修者:廣瀬哲人
株式会社ENロジカルの代表取締役として、企業研修・Eラーニングの開発や提供を行っています。京都大学在学中に、脳科学についての研究を行っており、現在ではAI(人工知能)技術のビジネス活用など、デジタル技術に精通した専門家として、ChatGPTなど生成AIの活用やDX人材の育成に関する企業研修・セミナー・講演講師を務めております。
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