外部研修とは?社内研修との違いやメリット・デメリット、効果を高めるポイントを解説

外部研修は社員の能力開発に欠かせない手段ですが、その効果を最大限に引き出すためには様々な工夫が必要です。

そこで本記事では、外部研修とは何か、社内研修との違い、メリットについて解説するとともに、研修の効果を高めるためのポイントを詳しく紹介します。

外部研修を検討している企業や人事担当者の方は、ぜひご参考にしてください。

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外部研修とは

外部研修とは、社員教育の一環として社外の教育機関やトレーニング会社が提供する研修プログラムに参加することを指します。

近年、企業を取り巻く環境が急速に変化する中で、社員のスキルアップや能力開発がより重要になっています。

外部研修は、社内では得られない専門的な知識やスキルを習得する機会として、多くの企業で活用されています。

外部研修の種類

外部研修の種類

外部研修には、様々な種類があります。そのため、目的や対象者、期間などによって、適切な研修プログラムを選ぶことが重要です。

主な外部研修の種類として、以下のようなものがあげられます。

公開講座一般向けに開催される研修で、様々な企業の社員が参加します。幅広いテーマで開催されており、参加しやすい研修形態と言えるでしょう。
専門技術研修特定の専門分野に特化した研修で、高度な技術やスキルを習得することができます。IT、財務、マーケティングなど、様々な分野で開催されています
マネジメント研修管理職や経営層を対象とした研修で、リーダーシップやマネジメントスキルの向上を目的としています。経営戦略や組織運営について学ぶことができます。
海外研修グローバル化が進む中で、海外での研修も増えています。異文化コミュニケーションや語学力の向上を目的とした研修が多く見られます。
eラーニングオンライン上で受講できる研修で、時間や場所の制約を受けずに学習できるのが特徴です。自己学習やフォローアップ研修として活用されることが多いです。

これらの研修は、企業のニーズや課題に応じて使い分けることが大切です。体系的な社員教育を行うためには、外部研修を戦略的に活用していくことが求められるでしょう。

外部研修と社内研修の違い

外部研修と社内研修の違い

企業が人材育成を行う上で、研修は欠かせない存在です。

研修には大きく分けて、社内で行う研修と外部機関に委託する研修の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自社に適した研修を選択することが重要です。

ここでは、外部研修と社内研修の違いについて、講師、コスト、学習内容の観点から詳しく解説します。

担当する講師

社内研修の場合、講師は社内の役員や上司が務めることが一般的です。彼らは自社の文化や価値観を深く理解しているため、それらに基づいた研修内容を提供できます。

一方、外部研修では、その分野の専門家やプロの講師が担当します。彼らは高度な専門知識を持ち、他社の事例なども交えながら、より広い視野で研修を行うことができるでしょう。

コストと柔軟性

社内研修は社内のリソースを活用するため、比較的コストを抑えることができます。また、自社のニーズに合わせて研修内容を柔軟に変更できるのも大きなメリットです。

一方、外部研修は費用がかかる場合が多く、研修内容やスケジュールの調整が難しいこともあります。しかし、専門性の高い内容を提供できるため、長期的な視点で見ると投資対効果は高いと言えるでしょう。

学習の幅と視点

社内研修では、社内の共通理解を深め、企業文化を浸透させることができます。ただし、社内の視点に限定されてしまう可能性があるのが課題です。

対して外部研修では、社外の新たな視点やアイデアを得る機会があります。他社や異業種の知識を取り入れることで、自社の業務改善やイノベーションにつなげることができるでしょう。

近年、変化の激しいビジネス環境においては、このような外部の知見を取り入れることが非常に重要です。

外部研修を実施するメリット

外部研修を実施するメリット

企業が人材育成を行う上で、外部研修は非常に効果的な手段です。

社内研修では得られない専門的な知識やスキルを習得できるだけでなく、最新の情報にアップデートできる機会にもなります。また、異業種交流による新たな視点を得られるのも大きな魅力です。

ここでは、外部研修を実施するメリットについて詳しく解説します。

専門的な知識とスキルを習得できる

外部研修では、その分野のプロフェッショナルや専門家から直接学ぶことができます。社内では得られない高度な知識やスキルを身につける絶好の機会となるでしょう。

講師陣の豊富な経験に基づく実践的な内容は、業務に直結する力を養うのに最適です。社員の専門性を高めることで、組織全体のパフォーマンス向上にもつながります。

最新情報にアップデートできる

変化の速いビジネス環境において、常に最新の情報を取り入れることは非常に重要です。

外部研修では、業界の最新トレンドや技術動向を学ぶ機会が豊富にあります。講師陣が持つ最先端の知見を吸収することで、社員のスキルを常に最新の状態に保つことができるでしょう。

このことは、企業の競争力を維持する上で大きなアドバンテージとなります。

異業種交流による新たな視点を得られる

外部研修では、異なる業種や職種の参加者と交流する機会があります。多様なバックグラウンドを持つ人々と意見交換することで、新しい発想やアイデアを得ることができるでしょう。

普段の業務では気づきにくい課題や可能性に気づくきっかけにもなります。

異業種交流を通じて得た学びを自社の業務に活かすことで、イノベーションの促進も期待できます。

研修担当者の負担を軽減できる

社内で研修を実施する場合、研修担当者の負担は小さくありません。教材作成や講師の手配など、研修の準備には多くの時間と労力が必要です。

外部研修を活用することで、これらの負担を大幅に軽減できます。プロのノウハウを持つ研修会社に委託することで、質の高い研修を効率的に実施できるでしょう。

社内リソースを他の業務に振り向けることもできます。

外部研修の効果を高めるポイント

外部研修の効果を高めるポイント

外部研修を実施する際は、効果を最大限に引き出すための工夫が必要です。研修の目的や目標を明確にし、適切なプログラムを選択しましょう。

また、講師の選定や事前学習の活用、研修後のフォローアップなども欠かせません。ここでは、外部研修の効果を高めるためのポイントを詳しく解説します。

目的と目標の明確化にする

外部研修を検討する際は、まず目的と目標を明確にすることが大切です。何のために研修を実施するのか、どのような成果を期待するのかを具体的に定義しましょう。

目的と目標が明確であれば、それに合致した研修プログラムを選択しやすくなります。

漠然とした目的では、効果的な研修の設計は難しいでしょう。そのため、社内の課題や強化したいスキルを洗い出し、明確な目標設定を行うことが求められます。

実績・専門性がある講師を選ぶ

外部研修の効果は、講師の能力に大きく左右されます。そのため、専門性が高く豊富な実績を持つ講師を選ぶことが重要です。講師の経歴や過去の研修実績を確認し、自社のニーズに合う人材を見極めましょう。

また、事前に講師と打ち合わせを行い、研修内容についても調整することが大切です。自社の課題や目標を共有し、カスタマイズした研修プログラムを提供してもらうことで、より高い効果が期待できるでしょう。

事前学習と反転学習を活用する

外部研修の効果を高めるには、事前学習と反転学習の活用が有効です。研修前に資料や課題を提供し、受講者が予習できる環境を整えましょう。

基礎的な知識やスキルを事前に習得することで、研修当日はより実践的な内容に集中できます。

また、反転学習の手法を取り入れるのも良いでしょう。講義形式の学習とグループワークやディスカッションを組み合わせることで、能動的な学びを促進できます。

研修後にフォローアップを実施する

外部研修の効果を持続させるには、研修後のフォローアップが欠かせません。学んだ知識やスキルを実際の業務で活用できるよう、継続的な支援が必要です。

定期的なフォローアップ研修や、個別のコーチングを提供するのも効果的でしょう。

また、受講者同士が学びを共有し、意見交換できる場を設けることも大切です。研修で得た知見を組織全体で活用し、定着させることが重要だと言えます。

まとめ

外部研修は、社員のスキルアップや組織の活性化に大きく寄与する人材育成の手段です。社内研修との違いを理解し、外部研修のメリットを最大限に活かすことが重要です。

研修の目的と目標を明確にし、適切な講師選定、事前学習やフォローアップを行うことで、研修の効果をさらに高めることができます。

外部研修を戦略的に活用し、企業の成長と発展につなげていきましょう。

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この記事を書いた人

研修メディア監修者・廣瀬哲人

当メディアの監修者:廣瀬哲人
株式会社ENロジカルの代表取締役として、企業研修・Eラーニングの開発や提供を行っています。京都大学在学中に、脳科学についての研究を行っており、現在ではAI(人工知能)技術のビジネス活用など、デジタル技術に精通した専門家として、ChatGPTなど生成AIの活用やDX人材の育成に関する企業研修・セミナー・講演講師を務めております。
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