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日本企業のDX成熟度は低水準 97%の企業が取り組むも部門横断的DXは32%にとどまる ヒューマンアカデミー 企業300社のDX推進指標を調査

 教育事業を展開するヒューマンアカデミー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:今堀健治、以下「当社」)は、「2025年の崖」やIT人材不足がクローズアップされるなか、企業のDX推進の状況や取り組みについて、人事・研修担当者300人を対象に調査をしました。

 本調査により、日本の企業の 97%がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいるものの、経済産業省のDX推進指標に基づく成熟度レベルは依然として低いことが、明らかになりました。

【本件のポイント】
・経済産業省「DX推進指標」をもとに、企業のDX成熟度レベルを調査。97%の企業がDXに取り組んでいると回答
・6 段階評価のうち、レベル3「全社戦略に基づく部門横断的推進」が32%で最多
・具体的なDXの取り組みは業務プロセスの改善がメイン

【背景】
 現代のビジネス環境は、かつてないほど複雑化し、予測困難な状況に直面しています。このような状況下で企業が持続的な成長を遂げるためには、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した企業価値の創出が不可欠となっています。しかし、IPA(情報処理推進機構)の「DX 白書 2023」によると、デジタルトランスフォーメーションに相当する取り組みについて成果が出ている割合は米国が約 70%に対し日本は20%台となっており、日本企業におけるDX の遅滞が指摘されています。

 当社では、企業のDX推進の状況や取り組みについて俯瞰的に把握することにより、より良いIT・DX教育プログラムを提供し、企業のDX推進と持続的に発展する社会の実現に向けて積極的に取り組んでいきます。

【調査結果の概要】
 今回、経済産業省が提示するDX推進指標に基づいた「成熟度レベル」を調査しました。「成熟度レベル」はDX推進の成熟度を6段階で評価しており、「未着手」であるレベル0から、部門での取り組みであるレベル1~3、全社での継続的な取り組みであるレベル4、5に分かれています。 本調査の結果、レベル3「全社戦略に基づく部門横断的推進」が32%で1位となりました。続いてレベル2「一部での戦略的実施」が25%、レベル1「一部での発散的実施」が22%となっています。レベル0「未着手」は3%で、97%の企業はDXに取り組んでいることがわかります。(※図表1)

 しかし、取り組んでいる内容では、足元の業務プロセス改善がメインとなっており、先端技術の導入やデータの活用といったデジタルトランスフォーメーション(DX)に繋がる発展的な取り組みはまだ少ないようです。また、今後取り組む必要があるものとして、人材育成の回答が 40%となっており、現在の取り組みより+4pt 回答が多く、唯一現在の取り組みより多い回答となっています。(※図表2) 

【調査結果】
「DX成熟度」はレベル3「全社戦略に基づく部門横断的推進」が32%で1位 

1.png図表1

 設問に関して、レベル3「全社戦略に基づく部門横断的推進」が32%で最多となり、続いてレベル2「一部での戦略的実施」が25%、レベル1「一部での散発的な実施」が22%となりました。レベル1からレベル3までを選択した企業が 79%を占めており、多くの企業において、DX 推進は各部門に留まっていることが分かります。また、レベル 4「全社戦略に基づく持続的実施」は13%、レベル5「グローバル市場におけるデジタル企業」はわずか5%で、全社戦略に基づき持続的に実施できている企業は僅か18%です。 

ペーパーレス化やテレワーク等の業務プロセスの効率化に関する実施率が最も高い 

2.png図表2
 DX 推進に関して具体的にどのような取り組みを行っているか調査したところ、「文書の電子化・ペーパーレス化」「会議や打ち合わせなどのオンライン化」「テレワークの実施」等、業務プロセスの効率化に関する実施率が最も高い結果となりました。特に「文書の電子化・ペーパーレス化」「会議や打ち合わせなどのオンライン化」は約 70%の企業で取り組まれています。

  一方で、ITインフラ整備、先端技術の導入、データ活用、人材育成に関する取り組みはおおよそ50%以下に留まっています。なかでも、昨今クローズアップされている「ビッグデータの分析・活用」は 30%と最も低い結果となりました。経済産業省が提示するDX推進指標に基づいた成熟度のレベル4「全社戦略に基づく持続的実施」やレベル5「グローバル市場におけるデジタル企業」の割合を増やしていくためにも、これらの取り組みは必須であると考えられます。

 経済産業省が「2025 年の崖」で警告を鳴らすなか、この状況は日本のデジタル戦略実行と国際競争力の障害となる懸念があり、DX人材の育成が急がれます。当社では、IT・DX研修を通して企業のDX推進を支援し続けます。

【ヒューマンアカデミー調査 DX推進状況と課題~2024~】
資料ダウンロードはこちら
https://biz.athuman.com/materials/detail/0002.php

調査概要
調査方法:WEBアンケート
調査期間:2024年7月25日~7月30日の計6日間
対象地域:全国
調査対象者:民間企業に勤める人事・研修担当者
回収件数:300件
回答者が勤務する会社の従業員数:1,000名未満48%、1000名以上52%
ページ数:全13ページ



■「ヒューマンアカデミー調査 社員研修の実態と本音~2024~」について
こちらの内容もご覧ください。
Vol1.IT・DX研修の実施は26%にとどまり、企業のDX推進、デジタル人材育成遅れに懸念

■ヒューマンアカデミーの企業研修について
 ヒューマンアカデミーでは、最新のビジネス動向とテクノロジーに焦点を当て、従業員の能力向上と企業の競争力強化を支援する社員研修プログラムを提供しています。

■ヒューマンアカデミーについて
ヒューマンアカデミーは、学びの面白さを提供する「Edutainment Company」として、1985 年の創設以来、時代や社会の変化にあわせながら800以上の講座を編成しました。未就学児童から中高生・大学生・社会人・シニア層とあらゆるライフステージにおけるSTEAM教育やリスキリング、学び直しの支援を行っています。

さらに、独自の「ヒューマンアカデミーGIGAスクール構想」を推進し、学習支援プラットフォーム「assist」を開発。SELFingサポートカウンセラーと講師が、個別に学習目的や目標にあわせた進捗管理や相談などの学習サポートをします。私たちは、常に最先端の教育手法やテクノロジーを取り入れ、学びの喜びを追求し、最高水準の教育サービスを提供していきます。

■ヒューマングループについて
 ヒューマングループは、教育事業を中核に、人材、介護、保育、美容、スポーツ、ITと多岐にわたる事業を展開しています。1985年の創業以来「為世為人(いせいいじん)」を経営理念に掲げ、各事業の強みを生かし、連携しながらシナジーを最大限に発揮する独自のビジネスモデルにより、国内320拠点以上、海外5カ国6法人のネットワークでお客様に質の高いサービスを提供しています。

会社概要
ヒューマンアカデミー株式会社
●代表者:代表取締役 今堀 健治
●所在地:東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア1階
●資本金 :1,000 万円
●URL :https://manabu.athuman.com/