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管理職に必要なマネジメント能力とは?中堅社員の人材育成方法

管理職に必要なマネジメント能力とは?中堅社員の人材育成方法

企業にとって中堅社員は頼れるプレイヤーであると同時に、今後組織を引っ張っていく存在でもあります。いずれは管理職になることを考えると、中堅社員にはマネジメントスキルを習得させることが必要です。
そこで今回は、中堅社員が管理職として身に着けるべきマネジメント能力とは何か、そして企業の経営陣は中堅社員に対しどのような人材育成を行っていけば良いのかなど、人材育成のポイントをご紹介します。

中堅社員に起こりがちな問題

中堅社員に求められるのは、大きく分けて「部門目標の達成」「部下・後輩の育成」の2つです。新入社員の頃は、自身の成長が最重要でしたが、経験を積むにつれて役割期待度や成果が見られるようになります。
しかし、多くの中堅社員はまだまだ非効率な作業に陥ってしまっているケースが多いでしょう。中堅社員をいずれ管理職になるような人材に育成するためには、以下のことが基本になります。

中堅社員の“役割”を意識・理解させる

中堅社員を育成する上でもっとも重要なことは、個々の役割についてしっかりと意識してもらうことです。自分の仕事は業務全体の中で何の役に立っているか、目標達成のためには何を解決しなくてはならないのか、などを理解させます。その結果、優先すべき事項が明確になり生産性を上げられるでしょう。
中堅社員は若手社員の見本となるような働きが求められます。そのため、経営陣は中堅社員のモチベーションを保たせることが課題です。

管理職になるために必要な3つのスキル

8041-00004-2.jpg管理職に求められることは、経営陣や管理職層から与えられた会社のビジョンや戦略、目標を深く理解し、部下に伝達し、指導・育成を行いながら生産性の向上に努め、業務全般統括の補佐役になることです。
この役割を担うための中堅社員が身に着けるべきスキルを、ハーバート大学教授のロバート・カッツが提唱する「カッツ・モデル」を参考にしてご紹介します。





1.テクニカルスキル

業務を遂行する能力、業務の上で必要となる知識や技術です。新任の管理職は、このスキルが大きく求められます。中堅社員の場合は、ある程度備わっていると予想されますが、周りの見本となるレベルまで高められるとなお良いでしょう。

2.ヒューマンスキル

仕事上での人間関係を構築する能力です。単に人当たりが良いというだけでなく、チームメンバーを観察・分析し、どのような分担や指示が適切かを選択・実行しなくてはなりません。
なお、このスキルは上級管理職になったとしても常に必要となるため、管理職が最後まで向き合う課題ともいえます。

3.コンセプチュアルスキル

仕事を取り巻いている状況を構造的かつ概念的に把握し、物事の本質を見極めるスキルです。現場レベルでのマネジメントしか経験してこなかった中堅社員の場合、習得に時間が掛かるかもしれません。上位階層へと進むにつれて比重が大きくなるものなので、着実に習得してもらいたいスキルです。

企業が中堅社員にできる支援・サポート

8041-00004-3.jpg中堅社員が管理職になる意識を持ち、マネジメントスキルの習得に努めようとした場合は、研修・実践・評価を行い、会社側がサポートしましょう。










研修

研修時のファーストステップは、やはりマネジメントに向き合うための心構えの部分を大切にすることです。なぜマネジメント能力を習得するのか、その取り組みの意義について強く意識してもらいましょう。
その後、行うべきマネジメントをロジカルに捉え、自分の言葉で言語化できるまで成長を促します。最終的には、自分がどのようなマネージャー・リーダーになるべきなのか、状況に応じた変化がどうして必要か?そこまで理解を高めることが、研修の目的です。

実践

研修で得た知識は、理論のインプットに過ぎません。テクニカルスキルまではカバーできても、ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルは経験によるところが大きいため、現場で学んでいく必要があります。
実践の場では、マネジメントスキル向上のための課題を与えて、達成を目標にしてもらいます。なお、数値化は難しいため、具体的な行動目標などを定めると評価を反映しやすくなるでしょう。

多面評価

自己評価と周囲から見た客観的な評価にはズレがあるものです。評価のズレを埋めるためには、多面評価を導入してみましょう。上司や部下、同僚から見て、自分がどのように評価されているかを知ることで、改善点が明確になります。また、マネジメントスキルの見直しや能力開発の方向性が明らかになるため、より効率的な成長が見込めます。

おわりに

人材育成は、企業の未来に関わる重要な課題です。中堅社員が管理職になり、経営陣とチームメンバーのハブとして機能すれば、チームの生産性や組織全体の成果に大きく影響を与えます。研修に関して自社プログラムを組むことが難しい場合は、研修プログラムなどを組むサービスを提供している専門業者に依頼するというのも、時間とコストの面をすり合わせると有効な手段です。
ワンステップ上のフェーズにおける視点を持ってもらうためにも、経営陣が中堅社員のスキルアップを促進するような環境作りをし、育成のサポートをしてあげましょう。

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